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✎理事長ブログ

終わらない夏(1)

2013-10-10
出発式
ラリー出発1号車
沿道を走るポルシェ356
 6年前のある日、施設の前に停めておいた1956年型のポルシェの前で、重度の認知症のおじいさんが、涙を流しているのに気が付いた。「この車を若い時見たよ。」そう言いながら、私の車を嬉しそうに撫ぜていた。その時、旧い車がお年寄りを元気にすることに気付いた。それ以来、施設にはクラシックカーで来る事にした。施設の夏祭りには何台ものクラシックカーを展示して、クラシックカー好きなおじいさんを喜ばせた。
 東日本大震災から1年4か月たった昨年7月、震災のため不通になっていたひたちなか市の海岸通りが復興・開通したのを記念して、海岸通りを使ってクラシックカーラリー、第1回プロスペクトアベニュークラシックを開催した。
 2013年私の夏は第3回プロスペクトアベニュークラシックで始まった。7月21日早朝、東日本大震災から未だ復興していない那珂湊漁港の魚市場に、35台のクラシックカーが海風を受けながら勢ぞろいした。那珂湊海岸の完全復興を祈願して、8時30分ラリーに出発だ。沿道の人たちに歓迎されながら、ひたちなか海岸、久慈川沿いを走り、常陸太田市の米工房レストランで名物の蕎麦に舌鼓を打ち、プロスペクトガーデンひたちなかの夏祭り会場にゴールした。
 

 
 出発前のラリー参加者の嬉しそうな、しかし、やる気満々の面持ち。
 ゼッケン1は1953年ポルシェ356カブリオレ。ドライバーは私、コドライバーは、アートセラピスト大山智子のコンビ。
 出発の時に、プロスペクトガーデンの利用者の方から、「クラシックカーはエアコンがなくて暑いだろう」と、手作りの団扇を頂いていたためか、熱中症になる事もなく、全車完走できた。施設のおじいさん・おばあさんに感謝、感謝。完走賞は大きな声援とイチゴミルクのかき氷、参加者は大満足。楽しそうな顔、顔。
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