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呼吸器コラム②

花粉症で咳が出る理由とは?

― 呼吸器の視点からみた花粉症 ―


花粉症というと、くしゃみ・鼻水・目のかゆみを思い浮かべる方が多いですが、実際の外来では「花粉の時期になると咳が続く」という相談も少なくありません。

これは花粉によるアレルギー反応が、鼻だけでなく気道全体に影響するためです。

花粉が体内に入ると、免疫反応によってヒスタミンなどの炎症物質が放出され、鼻粘膜だけでなく気管支にも炎症が生じます。

この状態では気道が過敏になり、わずかな刺激でも咳反射が起こりやすくなります。これを気道過敏性と呼びます。


特に次のような仕組みで咳が出やすくなります。

まず、鼻づまりによって口呼吸が増えると、冷たい空気や乾燥した空気が直接気道を刺激し、咳を誘発します。次に、鼻水がのどへ流れる「後鼻漏」が起こると、のどの刺激が持続し慢性的な咳につながります。さらに、花粉症をきっかけに咳喘息気管支喘息が顕在化する場合もあります。

花粉症による咳にはいくつか特徴があります。


・乾いた咳が続く
・夜間や早朝に悪化しやすい
・会話や運動で咳が出る
・風邪が治った後も咳だけ残る


このような場合、単なる風邪後の咳ではなく、アレルギー性炎症が関与している可能性があります。

咳止めのみでは改善しにくく、吸入治療が有効となることがあります。


当院では花粉症の診療に加え、呼吸機能検査や呼気一酸化窒素(FeNO)測定などを用いて、気道の炎症状態を評価しながら治療方針を検討しています。花粉症の時期に咳が長引く場合は、呼吸器疾患が隠れていないか確認することが重要です。


咳が2週間以上続く場合や、毎年同じ時期に咳が出る場合は、お早めにご相談ください。

予約枠が満員の場合でも、直接来院での診察が可能です。

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