呼吸器コラム⑬
咳を少し「がまんする」と、咳は減る?
風邪が治ったあとも、
咳だけが長く続くことはありませんか?
実はこのような咳は、
「クセ」のように続いてしまうことがあります。
■ 咳はくり返すほど出やすくなる
咳は本来、体を守る反応です。
しかし長引くと、
- 咳をする
- のどや気道が刺激される
- また咳が出る
という悪循環に入ってしまいます。
この状態では、
原因がなくなっても咳だけ残ることがあります。
■ 咳を少しがまんする「コツ」
そんなときは、次の方法を試してみてください。
● 咳が出そうになったら
- すぐに咳をせず、2〜3秒だけがまん
- 水やお茶を一口飲む
- 鼻からゆっくり吸って、口から吐く
これを繰り返すことで、
咳の回数が少しずつ減っていきます
■ 実は治療としても使われています
このような方法は、
Behavioral Cough Suppression Therapy(BCST)
(咳抑制の行動療法)
と呼ばれ、実際に医療の現場でも使われています。
薬だけでは改善しにくい長引く咳に対して、
咳の回数を減らし、生活の質を改善する効果が報告されています。
■ なぜこれで良くなるの?
咳は続くほど、
**出やすい状態(敏感な状態)**になります。
少しがまんすることで、
- 咳のスイッチが入りにくくなる
- のどの過敏さが落ち着く
といった変化が起こります。
■ 注意してほしいこと
次のような場合は、がまんせず受診してください。
- 息苦しさがある
- ゼーゼーする(喘息)
- 高熱がある
- 痰が多い
■ まとめ
咳は「止められないもの」と思われがちですが、
少しコントロールすることで減らせることがあります。
長引く咳でお困りの方は、
ぜひ一度試してみてください。
気になる症状がある場合は、当院にご相談ください。
