呼吸器コラム⑭
呼吸機能って何?年齢とともに低下する肺のはたらき
「最近、息切れしやすくなった」
「階段で息が上がるようになった」
こうした変化、年齢のせいだけと思っていませんか?
実は肺の機能(呼吸機能)は、健康な人でも少しずつ低下していくことが知られています。
■ 肺の機能は25歳をピークに低下します
肺活量や呼吸機能は、一般的に20代半ば(約25歳)をピークに、その後ゆるやかに低下していきます。
- 肺活量は年間 約20〜30mLずつ低下
- これは加齢による自然な変化です
つまり、「年だから少し苦しい」はある程度は正常範囲とも言えます。
■ ただし「速く低下する場合」は要注意
問題なのは、通常よりも速いスピードで肺機能が低下する場合です。
● 喫煙の影響(COPD・肺気腫)
喫煙者では、代表的な指標である1秒量(FEV1)が
- 非喫煙者の約2〜3倍のスピードで低下
するとされています。
この状態が進むと、**COPD(慢性閉塞性肺疾患/肺気腫)**となり、
- 動くと息切れ
- 慢性的な咳・痰
といった症状が出てきます。
● 間質性肺炎の場合
間質性肺炎では、肺が硬くなることで呼吸機能が低下します。
重要な指標である努力肺活量(FVC)は、
- 半年で5〜10%以上低下
する場合、病気の進行が疑われ、
抗線維化薬による治療が検討される目安とされています。
■ 息切れは「年齢のせい」とは限りません
以下のような症状がある場合は注意が必要です。
- 最近、階段や坂道で息切れが強くなった
- 以前より運動がつらくなった
- 咳や痰が続いている
- 深呼吸がしにくい
こうした変化は、
喘息、COPDや間質性肺炎などの早期サインである可能性があります。
■ 肺機能検査でわかること
肺機能検査では、
- 肺活量(どれだけ空気を吸えるか)
- 1秒量(どれだけ速く吐けるか)
などを測定し、
肺の状態を客観的に評価することができます。
さらに必要に応じて、
- CT検査(肺の構造評価)
を組み合わせることで、
より詳しい診断が可能になります。
■ 早めの検査が安心につながります
呼吸器の病気は、
- 早期発見で進行を抑えられるものが多い
のが特徴です。
「年のせいかな」と思っていても、
一度きちんと調べてみることが大切です。
■ 当院でできる検査
当院では、
- 肺機能検査
- CT検査
など、呼吸器の詳しい評価が可能です。
さらに精査加療が必要な場合は、茨城東病院等の専門機関をご紹介いたします。
息切れや呼吸の違和感が気になる方は、
お気軽にご相談ください。
